イベントレポート
セゾン投信株式会社 様
リブランディングから始めるWebサイトリニューアルの実践例と、それを支えたソリューションに注目
セゾン投信は、2021年9月にWebサイトをリニューアルし、そのプロジェクトには当社コネクティのクラウドCMSが活用されました。リニューアルの背景には、金融業界の変化やデジタル世代へのリーチの必要性があり、セゾン投信は「普通」が続くことが豊かさであるというメッセージを軸に、直感的でシンプルなデザインに刷新。本記事では、セゾン投信株式会社 代表取締役社長COO園部鷹博氏に、リブランディングを通じて、顧客との共感を生むサイト作りについて、お話いただきました。
目次
■ 事業環境変化の中、課題解決に向けWebサイトリニューアルに着手 >>
■
セゾン投信は2021年9月にWebサイトをリニューアル。この取り組みをコネクティのサポートで実施しました。今回は単なるリニューアルではなく、その前段でリブランディング、すなわちブランディングの再構築を行ったと語ります。
背景として、金融機関に顧客本位の運用を促すフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)が求められ始めたことや、年金2000万円問題による資産運用意識の浸透、フィンテックの登場などを契機に業界の環境が激変し、他の金融機関の事業領域が同社のビジネスのポジションに近づいてきたことを挙げました。その状況で、同社がコミュニケーションの軸とする対面セミナーなどアナログの取り組みだけでは自社商品を「本当に届けたい」デジタル世代へのリーチが難しいと感じ、リブランディングを含めたWebサイトのリニューアルを手掛けたそうです。
背景として、金融機関に顧客本位の運用を促すフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)が求められ始めたことや、年金2000万円問題による資産運用意識の浸透、フィンテックの登場などを契機に業界の環境が激変し、他の金融機関の事業領域が同社のビジネスのポジションに近づいてきたことを挙げました。その状況で、同社がコミュニケーションの軸とする対面セミナーなどアナログの取り組みだけでは自社商品を「本当に届けたい」デジタル世代へのリーチが難しいと感じ、リブランディングを含めたWebサイトのリニューアルを手掛けたそうです。
最初の課題に対して、コネクティのクラウドCMSを利用すればHTMLを書く技術がない人材であってもサイトを更新でき、顧客への情報発信を迅速かつ自由に行えることを指摘。その他の課題についても、コネクティはブランド戦略から一気通貫でサイトリニューアル、CMS提供、マーケティングまで寄り添った支援を行い、USPを的確に表現する抜本的なリデザインを提案したことから「長期的にお付き合いできるパートナー」と判断し、選定に至ったと語りました。
リブランディングの方向性として顧客に共感してもらえることを最も重視し、コンテンツについては実際に取引している顧客の紹介と、業界ではかなり珍しいという社員インタビューを掲載。コンテンツの出し方も初めはシンプルに完璧を目指さず、コンテンツを常に拡充して話題性を継続させることを心がけたとのことで「社員には、“ちょっと物足りない”くらいでちょうど良いと指示を出しました」と明かしました。
Webサイトのデザインは「あえて金融機関らしくないイメージを作っています」と園部氏。旧サイトの画面を示し、情報が多すぎてどこを見ていいのかわからないこと、共感を促すコンテンツがないこと、情報発信が一方的であることが課題だったと説明。「情報を絞り込み、私たちがいまお客様にお伝えしたいことは何なのかを明確にしていくため、コネクティと一緒に作り上げていきました」と話しました。
そのうえで、リブランディングに際し「どんなブランドか」というブランドアイデンティティを伝える核となるキーワードの選定について解説。そこから生まれた“「普通」が続く。それが、豊かさ。”というブランドメッセージと、「普通」という言葉に込めた思いを披露しました。
Webサイトのデザインは「あえて金融機関らしくないイメージを作っています」と園部氏。旧サイトの画面を示し、情報が多すぎてどこを見ていいのかわからないこと、共感を促すコンテンツがないこと、情報発信が一方的であることが課題だったと説明。「情報を絞り込み、私たちがいまお客様にお伝えしたいことは何なのかを明確にしていくため、コネクティと一緒に作り上げていきました」と話しました。
そのうえで、リブランディングに際し「どんなブランドか」というブランドアイデンティティを伝える核となるキーワードの選定について解説。そこから生まれた“「普通」が続く。それが、豊かさ。”というブランドメッセージと、「普通」という言葉に込めた思いを披露しました。
続いて新Webサイトのトップ画面を表示し、
・メインターゲットの30〜40代の資産形成層が直感的に理解できるシンプルな構成 ・セゾン投信が大切にしていることを顧客に伝え、最初の一歩を踏み出せるようなサイト
というコンセプトを紹介。「投資信託の運用会社でありながら、商品のことは一切出てきません。金融機関らしい重厚な感じも排し、フレンドリーなイメージを前面に打ち出しています。これまでの金融機関は偉そうなイメージがありましたが、主体はあくまでお客様であり、投資も特別ではなく身近なものだということを表現したかったからです」と語りました。
・メインターゲットの30〜40代の資産形成層が直感的に理解できるシンプルな構成 ・セゾン投信が大切にしていることを顧客に伝え、最初の一歩を踏み出せるようなサイト
というコンセプトを紹介。「投資信託の運用会社でありながら、商品のことは一切出てきません。金融機関らしい重厚な感じも排し、フレンドリーなイメージを前面に打ち出しています。これまでの金融機関は偉そうなイメージがありましたが、主体はあくまでお客様であり、投資も特別ではなく身近なものだということを表現したかったからです」と語りました。
さらに「相互理解を育むサイトへ」というスライドを提示し、「これまでは私たちから一方通行の情報発信を行っていました。今回のリニューアルでは一方通行ではなく、“セゾン投信はどういう会社ですか”“資産形成をしていくにはどういう考え方が必要ですか”といった質問がお客様から返ってくる、つまりキャッチボールのやり取りを生むことできちんと理解していただけるような仕掛けをサイト内にちりばめています」と解説しました。
こうした新しいサイトづくりにおいてコネクティのCMSが重要な役割を果たしたとし、今後の顧客とのコミュニケーションにおけるデジタルツールとオフラインの相乗効果について「デジタルだけでなく共感型のオフラインイベントも用意し、アナログの視点にも重きを置いていきます。ただ、コアとなる場所はやはりWebサイトですので、絶えず手を入れ、新鮮さを失わないようにします」と話しました。加えて経営戦略から見ても、永続的な価値創造・価値向上のために共感型Webサイトは欠かせない存在だと指摘します。
最後に、今後の戦略について次のように語りました。
「まずは共感をベースとした『ファンベースマーケティングの実践』。口コミをリアルタイムに広げて共感を醸成する場を提供します。2つ目は『パーソナライズ』。細かい分析によりどういった人にアプローチしていくのかを深掘りしていきます。そして『コミュニケーションのさらなる活性化』。チャット等を使って手続きのオンライン化を進め、人材をWebマーケティングにより厚く再配置することで、お客様の共感を生み出す世界を実現していきたいと考えています(園部氏)」
今後もコネクティのCMSを活用し、必要な情報をタイムリーかつ迅速に出していくことで、お客様とのリレーションを深めていきたいと語り、セッションを締めくくりました。
こうした新しいサイトづくりにおいてコネクティのCMSが重要な役割を果たしたとし、今後の顧客とのコミュニケーションにおけるデジタルツールとオフラインの相乗効果について「デジタルだけでなく共感型のオフラインイベントも用意し、アナログの視点にも重きを置いていきます。ただ、コアとなる場所はやはりWebサイトですので、絶えず手を入れ、新鮮さを失わないようにします」と話しました。加えて経営戦略から見ても、永続的な価値創造・価値向上のために共感型Webサイトは欠かせない存在だと指摘します。
最後に、今後の戦略について次のように語りました。
「まずは共感をベースとした『ファンベースマーケティングの実践』。口コミをリアルタイムに広げて共感を醸成する場を提供します。2つ目は『パーソナライズ』。細かい分析によりどういった人にアプローチしていくのかを深掘りしていきます。そして『コミュニケーションのさらなる活性化』。チャット等を使って手続きのオンライン化を進め、人材をWebマーケティングにより厚く再配置することで、お客様の共感を生み出す世界を実現していきたいと考えています(園部氏)」
今後もコネクティのCMSを活用し、必要な情報をタイムリーかつ迅速に出していくことで、お客様とのリレーションを深めていきたいと語り、セッションを締めくくりました。
セゾン投信が実践したリブランディング、その方法とは?
※本記事はマイナビニュース TECH+に掲載された「DIGITAL RELATIONS 2021 Autumn」のイベントレポートです。