


2025.08.06
【プロが解説】Webサイト分析の具体的な方法|GA4の使い方からサイトリニューアルの課題発見まで
Webサイトの成果が出ない原因をデータで解明しませんか?BtoBからBtoCサイトまで、多くの企業を支援してきたプロがWebサイト分析の方法を徹底解説。初心者にも分かるGA4の使い方から、競合分析、サイトリニューアルに繋がる課題発見まで、実践的ノウハウをご紹介します。
BtoB、BtoC問わず、日々多くの企業のWebサイト活用を支援している中で、業種業界を問わず「Webサイトの成果が上がらない」というご相談を数多くいただきます。
BtoB企業様:「アクセスはあるのに、問い合わせに繋がらない」
BtoC企業様:「ブランドサイトの滞在時間が短く、世界観が伝わっていない」「新製品のキャンペーンサイトがいまひとつ盛り上がらない」
共通のお悩み: 「リニューアルしたいが、どこに課題があるのか分からない」
こうしたお悩みを抱えたまま、"勘"や"社内の声"だけを頼りにリニューアルを進め、結果的に失敗してしまうケースを私たちは何度も見てきました。
本記事では、私たちプロが実践しているデータに基づいた「Webサイト分析の方法」を、初心者の方にも分かりやすく解説します。GA4の基本的な使い方から、サイトリニューアルに繋がる課題発見の具体的なステップまで、この記事を読めばマスターできます。
Webサイト分析の目的は、単に数値を眺めることではありません。「客観的なデータに基づき、Webサイトが抱える本当の課題を発見すること」にあります。そして、効果的な分析のためには「自社サイト」と「競合サイト」の両方を、バランス良く見ることが不可欠です。
この両輪を回すことで、精度の高い課題発見と施策立案が可能になります。
まずは、自社サイトの健康診断から始めましょう。ここでは、アクセス解析の基本である「GA4」と、ユーザー心理を可視化する「ヒートマップ」の使い方を解説します。
GA4の基本的な使い方:見るべき3つのレポート
GA4は多機能ですが、まずは以下の3つのレポートを抑えれば、サイトの全体像は把握できます。
1. ユーザー分析(誰が・どこから)
2. 行動分析(どのページが・どう)
3. コンバージョン分析(成果)
- ・BtoBの例:「問い合わせ完了」「資料請求」「セミナー申込」など。
- ・BtoCブランドサイトの例:「会員登録」「メルマガ登録」「キャンペーン応募」「イベント申込」「店舗検索ページの利用」など。
【BtoB/BtoC別】GA4で特に重視すべき指標とは
ビジネスモデルによって、ユーザー行動や見るべき指標は異なります。
【BtoBサイトの場合】
【BtoCブランドサイトの場合】
ユーザーにブランドを好きになってもらい、長期的な関係を築く「エンゲージメント」や「ファン化」を測る指標が重要です。
定性分析:ヒートマップでユーザーの”本音”に迫る
GA4で「ブランドストーリーページの離脱率が高い」という事実が分かっても、「なぜ離脱しているのか」までは分かりません。その理由を探るのがヒートマップです。ユーザーの行動を可視化することで、「伝えたいメッセージが読まれていない」「動画が再生されていない」といった、数値だけでは分からないコンテンツの課題が見えてきます。
自社の健康状態が分かったら、次は競合の状況を把握しましょう。競合の動向は、自社のブランドポジショニングを考える上で不可欠です。
これらの情報を参考に、自社ブランドが取るべきコミュニケーション戦略を練りましょう。
分析で集まった情報を、具体的な「サイトリニューアルの課題」に昇華させていきましょう。
課題を3つのフェーズで整理する
分析結果をユーザー行動のフェーズで分類すると、課題が明確になります。
フェーズ | BtoBサイトの課題例 | BtoCブランドサイトの課題例 |
---|---|---|
集客 | 特定キーワードでのSEO順位が低い ターゲット企業外からのアクセスが多い |
ブランドの指名検索が伸び悩んでいる SNSやWeb広告からの流入の質が低い |
回遊 | グローバルナビゲーションが分かりにくい 導入事例への導線が弱い |
ブランドストーリーのページが読まれていない 新製品やキャンペーン情報への導線が弱い |
接客 (CV) | 製品の強みが伝わるコンテンツがない 問い合わせフォームが複雑 |
会員登録のメリットが伝わらない キャンペーンの応募方法が分かりにくい |
【アクション例付】分析結果から具体的な改善策を導く
課題を特定したら、それを解決するための具体的なアクションに繋げます。
【BtoB】分析結果:「主力製品ページの直帰率が80%と非常に高い」
【BtoCブランドサイト】分析結果:「新製品ページの直帰率が高く、エンゲージメント時間が短い」
Webサイトの成果が出ない本当の理由。それは、ビジネスモデルを問わず、正しい現状分析ができていないことに起因します。
今回ご紹介したWebサイト分析の方法を実践すれば、データという信頼できる羅針盤を手に、課題という目的地へ確実にたどり着くことができます。まずはGA4を開き、自社サイトの現状を眺めることから始めてみてください。それが、成功するサイトリニューアルへの価値ある第一歩となります。
もし、「分析結果の解釈が難しい」「具体的なリニューアル計画に落とし込めない」といった壁にぶつかった際は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。BtoBからBtoCまで、貴社のビジネスを成功に導く、データに基づいた最適なご提案をさせていただきます。