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【プロが解説】Webサイト分析の具体的な方法|GA4の使い方からサイトリニューアルの課題発見まで 【プロが解説】Webサイト分析の具体的な方法|GA4の使い方からサイトリニューアルの課題発見まで

2026.01.20

【プロが解説】Webサイト分析の具体的な方法|GA4の使い方からサイトリニューアルの課題発見まで

Webサイトの成果が出ない原因をデータで解明しませんか?BtoBからBtoCサイトまで、多くの企業を支援してきたプロがWebサイト分析の方法を徹底解説。初心者にも分かるGA4の使い方から、競合分析、サイトリニューアルに繋がる課題発見まで、実践的ノウハウをご紹介します。

#サイトリニューアル#DX#デジタルマーケティング#SEO

BtoB、BtoC問わず、日々多くの企業のWebサイト活用を支援している中で、業種業界を問わず「Webサイトの成果が上がらない」というご相談を数多くいただきます。

BtoB企業様:
「アクセスはあるのに、問い合わせに繋がらない」
BtoC企業様:
「ブランドサイトの滞在時間が短く、世界観が伝わっていない」「新製品のキャンペーンサイトがいまひとつ盛り上がらない」
共通のお悩み:
「リニューアルしたいが、どこに課題があるのか分からない」

こうしたお悩みを抱えたまま、"勘"や"社内の声"だけを頼りにリニューアルを進め、結果的に失敗してしまうケースを私たちは何度も見てきました。

本記事では、私たちプロが実践しているデータに基づいた「Webサイト分析の方法」を、初心者の方にも分かりやすく解説します。GA4の基本的な使い方から、サイトリニューアルに繋がる課題発見の具体的なステップまで、この記事を読めばマスターできます。

Webサイト分析の目的は、単に数値を眺めることではありません。「客観的なデータに基づき、Webサイトが抱える本当の課題を発見すること」にあります。そして、効果的な分析のためには「自社サイト」と「競合サイト」の両方を、バランス良く見ることが不可欠です。

自社サイト分析:
サイト内のユーザー行動を深く理解し、問題点を発見する。
競合サイト分析:
市場での自社の立ち位置を把握し、強化すべき点や新たな機会を見つける。

この両輪を回すことで、精度の高い課題発見と施策立案が可能になります。

まずは、自社サイトの健康診断から始めましょう。ここでは、アクセス解析の基本である「GA4」と、ユーザー心理を可視化する「ヒートマップ」の使い方を解説します。

GA4の基本的な使い方:見るべき3つのレポート

GA4は多機能ですが、まずは以下の3つのレポートを抑えれば、サイトの全体像は把握できます。

GA4で見るべき基本レポート
分析 GA4画面 観点
ユーザー分析
(誰が・どこから)
[レポート] →
[集客] →
[トラフィック獲得]
ユーザーが、どの経路(Google検索(Organic Search)、広告(Paid Search)、SNS(Organic Social)など)で訪問しているかを確認します。
行動分析
(どのページが・どう)
[レポート] →
[エンゲージメント] →
[ページとスクリーン]
ユーザーがどのページをよく見ているか、滞在時間は長いかを確認します。ブランドの世界観を伝える重要なコンテンツが見られているか、などを把握します。
コンバージョン分析
(成果)
[レポート] →
[エンゲージメント] →
[コンバージョン]
Webサイトの目標がどれだけ達成されているかを確認します。
※BtoBサイトの例:「問い合わせ完了」「資料請求」「セミナー申込」など。
※BtoCブランドサイトの例:「会員登録」「メルマガ登録」「キャンペーン応募」「イベント申込」「店舗検索ページの利用」など。

【BtoB/BtoC別】GA4で特に重視すべき指標とは

ビジネスモデルによって、ユーザー行動や見るべき指標は異なります。

BtoBとBtoCの評価軸の違い
比較軸 BtoBサイト BtoCブランドサイト
サイトの主な目的 リード獲得・育成
商談創出
ブランド価値向上、ファン育成
エンゲージメント深化
ユーザー行動 複数人で論理的に比較・検討
(検討期間が長い)
個人が感情や好みで回遊
(検討期間が短い)
重視する指標例 ・平均エンゲージメント時間(コンテンツの熟読度)
・資料請求や問い合わせのCVR
・特定チャネルからのリードの質
・新規/リピーター比率(ファンが育っているか)
・エンゲージメント率/スクロール率(コンテンツ没入度)
・マイクロCV率(会員登録・キャンペーン応募など)
分析の視点 いかにして見込み客を効率的に育成し
営業に繋げるか
いかにしてブランドを好きになってもらい
長期的な関係を築くか

BtoBサイトで重視すべき指標

ページの平均エンゲージメント時間:
この時間が長いページは、ユーザーが熟読している証拠です。製品の技術情報や導入事例など、意思決定に影響を与えるページの質を測ります。
チャネル別のコンバージョン率:
ホワイトペーパーのダウンロードなど、最終的な問い合わせに至る前の中間的なコンバージョンをチャネル別に分析し、各施策の貢献度を評価します。

BtoCブランドサイトで重視すべき指標

ユーザーにブランドを好きになってもらい、長期的な関係を築く「エンゲージメント」や「ファン化」を測る指標が重要です。

エンゲージメント率・滞在時間・スクロール率:
ユーザーがコンテンツにどれだけ没入し、ブランドの世界観に浸ってくれているかを測る基本的な指標です。
新規ユーザーとリピーターの比率:
サイトに再訪してくれる「ファン」が育っているかを確認します。リピーターのエンゲージメントが高ければ、ロイヤルティ向上施策が成功していると言えます。
マイクロコンバージョン率:
「会員登録」や「キャンペーン応募」など、最終的な購買行動ではないものの、ブランドへの関与度を示す中間的な目標の達成率を重視します。

定性分析:ヒートマップでユーザーの”本音”に迫る

GA4で「ブランドストーリーページの離脱率が高い」という事実が分かっても、「なぜ離脱しているのか」までは分かりません。その理由を探るのがヒートマップです。ユーザーの行動を可視化することで、「伝えたいメッセージが読まれていない」「動画が再生されていない」といった、数値だけでは分からないコンテンツの課題が見えてきます。

自社の健康状態が分かったら、次は競合の状況を把握しましょう。競合の動向は、自社のブランドポジショニングを考える上で不可欠です。

BtoB:
競合はどのようなホワイトペーパーや導入事例を公開しているか?
BtoC:
競合はどのような世界観のコンテンツ(動画、コラム、特集記事)を展開しているか?SNSやPR施策とWebサイトをどう連携させているか?

これらの情報を参考に、自社ブランドが取るべきコミュニケーション戦略を練りましょう。

分析で集まった情報を、具体的な「サイトリニューアルの課題」に昇華させていきましょう。

課題を3つのフェーズで整理する

分析結果をユーザー行動のフェーズで分類すると、課題が明確になります。

フェーズごとのWebサイト課題例
フェーズ BtoBサイトの課題例 BtoCブランドサイトの課題例
集客 特定キーワードでのSEO順位が低い
ターゲット企業外からのアクセスが多い
ブランドの指名検索が伸び悩んでいる
SNSやWeb広告からの流入の質が低い
回遊 グローバルナビゲーションが分かりにくい
導入事例への導線が弱い
ブランドストーリーのページが読まれていない
新製品やキャンペーン情報への導線が弱い
接客 (CV) 製品の強みが伝わるコンテンツがない
問い合わせフォームが複雑
会員登録のメリットが伝わらない
キャンペーンの応募方法が分かりにくい

【アクション例付】分析結果から具体的な改善策を導く

課題を特定したら、それを解決するための具体的なアクションに繋げます。

BtoBサイトの場合

具体的な改善策の例(BtoBサイト)
分析結果(事実) 考えられる課題 具体的なアクション例
主力製品ページの
直帰率が高い
ページを開いた瞬間に
ユーザーが求める情報がない
または魅力が伝わっていない
・ファーストビューのキャッチコピーや画像を見直す
・導入事例や顧客の声への導線を分かりやすく設置する
スマートフォンからの
問い合わせがPCに
比べて極端に少ない
スマホでのフォーム入力がしにくい
または信頼性が低いと感じられている
・入力項目を削減し、必須項目を分かりやすくする
・スマホの画面サイズに最適化されたデザインにする

BtoCブランドサイトの場合

具体的な改善策の例(BtoCブランドサイト)
分析結果(事実) 考えられる課題 具体的なアクション例
新製品ページの
エンゲージメント時間が短い
製品の魅力やブランドの世界観が
ユーザーに伝わりきっていない
・製品の魅力が伝わる動画やキービジュアルを配置する
・開発者インタビューなど、興味を引くコンテンツへの導線を設ける
会員登録ページの
離脱率が高い
会員になるメリットが伝わっていない
または登録プロセスが面倒
・「会員限定コンテンツ」「クーポン」など、特典を分かりやすく提示する
・SNSアカウントでの簡単登録機能を導入する

Webサイトの成果が出ない本当の理由。それは、ビジネスモデルを問わず、正しい現状分析ができていないことに起因します。

今回ご紹介したWebサイト分析の方法を実践すれば、データという信頼できる羅針盤を手に、課題という目的地へ確実にたどり着くことができます。まずはGA4を開き、自社サイトの現状を眺めることから始めてみてください。それが、成功するサイトリニューアルへの価値ある第一歩となります。

もし、「分析結果の解釈が難しい」「具体的なリニューアル計画に落とし込めない」といった壁にぶつかった際は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。BtoBからBtoCまで、貴社のビジネスを成功に導く、データに基づいた最適なご提案をさせていただきます。



Webサイト診断・アクセス解析にお困りの方、

コネクティの「Webサイト診断・アクセス解析サービス」に

お気軽にご相談ください。


Q1. GA4でWebサイトの健康状態を把握するために、まず見るべきレポートは何ですか?

A1. 「トラフィック獲得(集客経路)」、「ページとスクリーン(どのページが読まれているか)」、「コンバージョン(成果達成数)」の3つのレポートを優先的に確認しましょう。これにより、ユーザーがどこから来て、何に関心を持ち、最終的に成果に繋がっているかを把握できます。

Q2. BtoBサイトとBtoCサイトで、重視すべき分析指標は異なりますか?

A2. はい、異なります。BtoBでは検討期間が長いため「滞在時間(熟読度)」や「資料請求などのマイクロコンバージョン」が重要です。一方、BtoCブランドサイトでは「エンゲージメント率」や「リピーター率」など、ブランドへのファン化や世界観への没入度を示す指標が重視されます。

Q3. 数値データ(GA4)だけでは分からないユーザー心理を知る方法は?

A3. ヒートマップツールの活用が有効です。ユーザーがページのどこで立ち止まり、どこで離脱しているかを可視化することで、「重要なメッセージが読み飛ばされている」といった数値の裏側にある課題を発見できます。
猪坂 絵美(いさか えみ)
この記事を書いた人 猪坂 絵美(いさか えみ)

株式会社コネクティ マーケティングフェロー

大手事業会社におけるマーケティング実務を経てコネクティに参画。エージェンシーの立場から数十社のデジタルマーケティング支援に従事し、Webサイト改善やMA活用などを手掛ける。現在は自社マーケターとして、Web運営、SEO・AIO(AI検索)対策、広告運用までをフルスタックに担当。事業会社と支援会社、双方の実務経験に裏打ちされた「成果に直結するマーケティング戦略」に定評がある。

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