2019.09.05
【コラム】CMSとは?CMSで企業ホームページを構築する理由
CMSとは、コンテンツ管理システム(Contents Management System)の略称で、HTMLやCSSといった専門的なWEBサイト制作の知識をもたなくても、簡単にコンテンツ管理やサイト更新が行える仕組みのことを指します。それでは、なぜ企業にとってCMSが必要であるかを解説します。(2020年09月11日更新)
CMSの必要性や、導入にあたり注意すべきポイントなどを解説します。
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■CMSがなぜ企業活動で必要か? >>
■CMSによる「Webガバナンス」とは? >>
■CMS導入のメリットとは? >>
■CMS導入の際に注意すべきポイント >>
■CMS on Demand(CMSoD)の特長 >>
■まとめ ~CMS導入の際に考えるべきこと~ >>
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いまやコーポレートサイト(企業ホームページ)は、単なるWeb版のパンフレットといった以前の姿から大きく進化し、マーケティングやブランディング、ユーザーとのコミュニケーション手段としてなど、さまざまな面で優れた力を発揮する重要なツールとして位置付けられています。
企業がコーポレートサイトをもつのが当たり前となった現在、「Webガバナンス」という概念が存在することをご存知ですか?Webガバナンスという概念が発生した背景には、企業が抱える見えない課題が存在しているのです。そのWebガバナンスについても触れながらCMSの必要性について
Webガバナンスという概念は当初、ドメインルールやロゴの使い方、デザインやレイアウトを統一するといった、見た目重視の考え方から始まりました。今でもWebガバナンス=デザインの統一とイメージする人がいるのはそういった経緯があるからかもしれません。
しかし、コーポレートサイトが進化していくのと同様に、Webガバナンスという概念も広がりをみせ、Webガバナンスという言葉は、「自社の経営に合わせたWeb戦略」「サイトの設計」「サイトの運用体制」「仕組み作り」といったシステム内部の面での統制を意味するように変化していきました。
インターネットの普及により、さまざまな層に向けて情報発信が可能になったため、大企業になればなるほど、各種ターゲットへ向けての目的の異なる複数サイトの運用が必要となる場合があります。
コーポレートサイト、サービスサイト、商品サイト、採用サイト、キャンペーンサイトやECサイト、国・地域ごとにサイトが存在することもあるでしょう。サイトごとに担当者がいて、それぞれが独自でサイト更新を行っているということも少なくありません。そんな中で、企業サイトを統括・一元管理しようという概念(Webガバナンス)が自然と確立されていきました。
それでは、Webガバナンスの徹底がされていない場合、どういった問題が発生する恐れがあるのでしょうか?
まず、各サイトが別の担当者のもと個別に運用されている場合、本来であれば一つにまとめられたはずのインフラやシステムに対して二重投資してしまっている可能性があります。また、一括でセキュリティの設定ができないため、セキュリティ対策漏れも把握しづらい状況になってしまいます。
明確なルールが存在しないまま、知らない間に新しいサイトが立ち上がったり、勝手にサイトが更新されたり、SNSの利用が開始されてしまった場合、ブランド毀損のリスクは常につきまとうでしょう。また、個別サイトに横の繋がりがない場合、ユーザーからの問い合わせに対して機会を損失している可能性もあります。
Webガバナンスという考え方が広まっていった背景には、企業が抱えるそんな目に見えない課題が隠れていたのです。
その課題を解決する1つの手段が
CMSを導入することで、今まで個別で行っていたサイト運用やサイト更新の業務フローが確立できます。システム化することで、コンテンツを公開する際の承認フローや、新規サイトを立ち上げる際のルール、既存のサイト更新、緊急時の操作手順など、各プロセスを企業として整理できるという点が重要です。
インフラ面でも、個別に存在していたインフラを一つにまとめることができるため、二重投資されていた分のコストダウンが期待できます。また、セキュリティポリシーを統一することもできます。サイト設計に関しては、サイト内のページは基本的には同じCMSから作成されるため、同一のデザイン、同一のレイアウト、更に同一の思想に基づいたユーザビリティやアクセシビリティが保証され、一定の品質基準が保たれます。
これらのサイト運営ルールはガイドライン化されるべきものですが、CMSを利用すれば、各担当者が特にガイドラインを意識することなく、ガイドラインの仕組みに沿ったシステムの中でサイト更新できるという部分が大きな利点となります。
CMSを導入し、サイト運用ルール・セキュリティポリシーの確立、品質基準などが統制されると、Webガバナンスの本質ともいえる部分が浮き上がってきます。「統制された以外のどの部分に自由度をもたせるのか」「個々の事業やブランドがターゲットユーザーに向けてどこまで自由にWebサイトを活用できるようにするのか」など、ここからは各企業が自分たちにあったWebガバナンスを模索していくこと
また、CMS導入を検討する際は「Webガバナンス」の観点だけではなく、「誰が管理、運用するのか?」も考える必要があります。
たとえば、世の中には無料を含めたCMSツールが複数ありますが、テンプレートやシステムの柔軟性がなかったり、情報改ざんなどのセキュリティホール対策のためのアップデートの度に作業工数がかかったりと、システムメンテナンス管理作業だけでも費用がかかります。そして、Webサイト構築や施策全般で相談できるパートナーも開拓しておく必要もございます。
一般的なWebサイト構築および制作会社への外部委託は、Webサイトの構築完了がゴールとなります。しかしサイト構築完了というのは、本来、スタート地点でしかありません。企業活動の顔となるコーポレートサイトをメンテナンスしつづける作業工数も考えなければなりません。
近年、Webガバナンスという概念は、データの分析・活用といったデジタルマーケティングにまで広がりをみせはじめています。
そこで、コーポレートサイトに導入すべきCMSの1つの候補として、デジタルマーケティング推進企業が提供する「CMS on Demand(CMSoD)」というCMSサービスを
CMSoD(シーエムエスオーディー)の特長として、3つ挙げます。
■特長①国産エンタプライズCMS
純国産・大企業向けCMSとして開発されたCMSのため、海外製品と比べ、サポート面・コスト面・運用面で圧倒的なパフォーマンスメリットがあります。
バージョン管理やアクセスコントロール、時限設定など大手企業のサイト運用に必要な機能を網羅した上、グローバル運用も可能な多言語モデルです。
■特長②クラウドCMS
クラウドモデルのため、インフラ投資・管理の必要がなく、また、永続的にアップデートし続ける無償バージョンアップで常に最新のシステムが利用可能です。
■特長③動的・静的ハイブリット
静的なコンテンツの制作・編集に加え、動的なデータベースによるダイナミックなサイト運用の両方を共通プラットフォームで実現したハイブリットモデルです。複数のデータベースをまたぐ複雑なサイトも素早く構築が可能で、多様なサイト構築・運用を1つのプラットフォームで対応が可能な上、さまざまなリテラシーを持ったユーザーも共通で利用可能です。
純国産クラウド型CMS「CMS on Demand(CMSoD)」を提供するコネクティは、「継続的なブランド価値向上」の実現を目的とした企業ポリシーを掲げており、サイト構築完了後も、Webサイトの営業戦略や運用を支えるパートナーとして企業をバックアップしています。デザイン制作・サイト運用代行・インフラ保守といったサイト構築作業のみならず、デジタルマーケティング、Webコンサルティングといった、WEB戦略もワンストップでトータルサポートしています。
CMS on Demand(CMSoD)については下記に詳細がございます。 >>
https://www.connecty.co.jp/cmsondemand/
CMSのデモ、WEB戦略などのお問い合わせは下記から受け付けて
https://www.connecty.co.jp/contact/
企業がCMS導入を検討する際に一緒に考えなければならないことは「WEBガバナンス」と「誰がCMSを運用するか?」です。
Webガバナンスの本質は、サイトの制作・運用の統制後に、企業が独自で打ち立てる戦略です。そして、さらにデータの分析や活用といった意味合いにまで概念が広がりつつある昨今、サイト自体の運用はできるだけ効率的に行いつつ、信頼できるパートナーとWebだからこそできるマーケティングを模索していく、というのが今のコーポレートサイトのあるべき姿といえるのではないでしょうか。