CONNECTY
CMSリプレース(乗り換え)完全ガイド|成功させる手順と失敗しないための注意点 CMSリプレース(乗り換え)完全ガイド|成功させる手順と失敗しないための注意点

2025.10.28

CMSリプレース(乗り換え)完全ガイド|成功させる手順と失敗しないための注意点

CMSのリプレース(乗り換え)で失敗しないための手順と注意点を解説。「サイトが古い」「運用が大変」といった課題を解決するためのプロジェクトの進め方、ベンダー選定、コンテンツ移行のポイントまで、担当者が知るべき全てを網羅します。

#CMS#サイトリニューアル#DX

結論:現在のCMSが「ビジネスの足かせ」になっていると感じたら

CMSのリプレース(乗り換え)は、単にシステムを新しくする作業ではありません。それは、Webサイトが抱える根本的な課題を解決し、将来のビジネス成長の土台を再構築するための重要な経営判断です。

「ページの表示が遅い」「更新作業が複雑で時間がかかる」「セキュリティに不安がある」——こうした日々の小さなストレスが積み重なり、Webサイトがビジネスの成長を加速させるどころか、むしろ「足かせ」になっていると感じた時が、リプレースを本格的に検討すべき最適なタイミングです。

CMSリプレースに踏み切るべき5つの理由

サイトのパフォーマンス低下:
ページの表示速度が遅く、ユーザーの離脱率が高い。
運用負荷の増大:
コンテンツの更新に専門知識が必要で、特定の担当者に業務が集中している。管理画面のUI(ユーザーインターフェース)が使いづらく、作業効率が著しく低い場合も含まれます。
セキュリティリスクの懸念:
CMSのバージョンが古く、ベンダーのサポートが終了している(EOS/EOL)。
事業戦略との不一致:
CRMやMAツールとの連携ができずデータ活用が進まない、SEO対策の強化に対応できないなど、現在のマーケティング戦略に対応できていない。
高額な保守・運用コスト:
カスタマイズを重ねた結果、維持管理費用が年々増加している。

CMSリプレースは、周到な準備と計画的な進行が成功の鍵を握ります。

【STEP1:準備フェーズ】

手順1. 現状の課題とリプレースの目的の明確化

まずは「なぜCMSをリプレースするのか」を明確にします。「運用負荷を30%削減する」「サイト経由の問い合わせ件数を1.5倍にする」など、具体的な数値目標(KGI/KPI)を設定することで、プロジェクトの方向性が定まり、関係者間の意思統一が図れます。

手順2. RFI/RFP(情報提供依頼書/提案依頼書)の作成

洗い出した課題や目的、達成したい目標をまとめた文書(RFP)を作成し、複数のベンダーに提案を依頼します。これにより、各社の提案を公平かつ効率的に比較検討できます。

手順3. ベンダー・CMSの選定と比較

ベンダーからの提案内容を「実績」「技術力」「サポート体制」「費用」などの観点から比較し、最適なパートナーを選定します。単に機能が豊富なCMSを選ぶのではなく、自社の課題を解決できるCMSを選ぶことが重要です。

【STEP2:実行フェーズ】

手順4. 要件定義とサイト設計

選定したベンダーと共に、新しいWebサイトに必要な機能やデザイン、コンテンツ構成などの詳細な仕様(要件)を固めていきます。この工程がプロジェクトの土台となります。

手順5. サイト構築・デザイン制作

要件定義に基づき、ベンダーが実際のデザイン制作とCMSの構築作業を進めます。

手順6. コンテンツの整理と移行

現行サイトのコンテンツを精査し、移行するもの・しないもの(削除するもの)を整理します。その上で、新しいCMSへ記事や画像などのコンテンツを移し替える作業です。手作業で行うか、ツールを使って自動化するかなど、ページ数や予算に応じて最適な方法を選択します。

【STEP3:公開後フェーズ】

手順7. テストと最終確認

公開前に、テスト環境でサイトが設計通りに動作するかを検証します。「誤字脱字はないか」「リンク切れは発生していないか」「スマートフォンで正しく表示されるか」など、入念なチェックを行います。

手順8. サイト公開とリダイレクト設定

最終確認後、いよいよ新しいWebサイトを公開します。URLが変更になったページがある場合は、古いURLから新しいURLへ自動的に転送する「301リダイレクト設定」を必ず行いましょう。これを怠ると、検索エンジンからの評価を引き継げず、アクセスが激減する原因となります。

注意点1:目的を見失い「リプレースすること」がゴールになってしまう

プロジェクトが進行するうちに、当初の目的を忘れ、「新しいCMSを導入すること」自体が目的化してしまうことがあります。常に「何のためにリプレースするのか」という原点に立ち返りましょう。

注意点2:コンテンツ移行の計画が甘く、公開が遅延する

「コンテンツ移行は単純作業」と軽視していると、想定外の工数がかかり、公開スケジュールが大幅に遅れる原因となります。移行対象のページ数、必要なリライト作業などを事前に洗い出し、現実的なスケジュールを立てることが重要です。

注意点3:現行サイトの仕様を把握しきれていない

リプレース対象のサイトに、担当者も把握していない特殊な機能や仕様が隠れていることがあります。これがプロジェクトの終盤で発覚すると、大きな手戻りや追加費用が発生するため、事前の調査を徹底しましょう。

注意点4:リニューアル後の運用体制を決めていない

新しいCMSを導入しても、それを使いこなすための社内体制や運用ルールが決まっていなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。誰が、いつ、何を更新するのかを事前に決めておきましょう。

注意点5:SEO評価の低下を考慮していない

前述の301リダイレクト設定漏れや、不適切なサイト設計により、リプレース後に検索順位が下がり、アクセス数が減少するリスクがあります。SEOの知見が豊富なベンダーを選定することが重要です。

注意点6:関係部門との連携不足

Webサイトは広報、マーケティング、営業など複数の部門が関わることが多いです。リプレースの目的や要件定義の段階で各部門からのヒアリングや意見調整を怠ると、導入後に「使えない」システムになるリスクがあります。

注意点7:内製と外注の切り分けが曖昧

プロジェクトをすべてベンダーに任せる(外注)のか、一部を自社で行う(内製)のか、その役割分担を明確にすることも重要です。自社のリソースを過信せず、専門知識が必要な部分は適切に外部パートナーを頼る判断が求められます。

費用の目安

サイトの規模や移行するページ数、カスタマイズの要件によって大きく変動しますが、一般的なコーポレートサイトの場合、300万円〜1,000万円以上が相場となります。内訳は、CMSのライセンス費用、サイト構築費用、コンテンツ移行費用などが主です。

期間の目安

同様にサイト規模によりますが、準備フェーズから公開まで、最低でも6ヶ月〜1年程度を見込んでおくと良いでしょう。特に大規模サイトの場合は、1年以上の長期プロジェクトになることも珍しくありません。

CMSリプレースは、多大な労力とコストがかかる一大プロジェクトです。しかし、成功すればWebサイトは単なる情報発信ツールから、ビジネスを牽引する強力なエンジンへと生まれ変わります。

現状の課題を正しく把握し、明確な目的を持って計画的にプロジェクトを進めることで、リプレースの効果を最大化しましょう。

Q1. リプレース中はWebサイトを停止する必要がありますか?

A1. いいえ、その必要はありません。現在のWebサイトを運用し続けながら、裏側(別のテスト環境)で新しいサイトの構築を進めます。そして、公開日時にDNSを切り替えることで、ダウンタイムなく新しいサイトに移行するのが一般的です。

Q2. URLが変わる場合、SEOへの影響はありますか?

A2. 影響はあります。しかし、前述の「301リダイレクト」を正しく設定することで、旧URLのSEO評価を新URLへ引き継ぐことができ、影響を最小限に抑えることが可能です。リプレースにおいて非常に重要な作業です。

Q3. どのくらいのページ数からリプレースを検討すべきですか?

A3. ページ数に明確な基準はありません。たとえページ数が少なくても、更新のたびに制作会社へ依頼が必要でスピード感に欠ける、セキュリティに不安がある、といった「ビジネスの足かせ」になっている場合は、リプレースを検討する価値があります。



そのCMS、いつまで使い続けますか?課題解決のためのCMSリプレース

コネクティは、豊富なリプレース実績に基づき、お客様に最適なCMSへの移行、

公開後の運用までをワンストップで支援します。

まずはお気軽にご相談ください。

トピックス TOPICS

トピックス
カテゴリー
TOPICS CATEGORY

お問い合わせ CONTACT

資料請求、CMSデモ依頼等各種
お問い合わせはこちらから