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レスポンシブデザインとは?作り方・費用相場・SEO効果を解説【2025年最新版】 レスポンシブデザインとは?作り方・費用相場・SEO効果を解説【2025年最新版】
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2025.07.23

レスポンシブデザインとは?作り方・費用相場・SEO効果を解説【2025年最新版】

レスポンシブデザインとは何か、その基本からSEO効果、メリット・デメリット、さらには具体的な作り方(制作の流れ)や費用相場まで、Web担当者様向けに網羅的に解説します。スマホ対応が必須の今、機会損失を防ぎビジネスを成功に導くための知識がこの記事一つで分かります。自社サイトの確認方法やよくある質問(FAQ)も掲載。

#CMS#サイトリニューアル#DX#SEO#ウェブアクセシビリティ#Webガバナンス

目次

  1. 1. はじめに:2025年、Webサイトのスマホ対応は「待ったなし」の経営課題 >>
  2. 2. レスポンシブデザインとは?仕組みと他の対応方法との違い >>
  3. 3. レスポンシブデザインの6つのビジネスメリット >>
  4. 4. レスポンシブデザインの作り方(制作の流れ) >>
  5. 5. レスポンシブデザインにかかる費用相場 >>
  6. 6. 導入前に知るべき3つの注意点と対策 >>
  7. 7. 【目的別】自社サイトがレスポンシブ対応か確認する4つの方法
  8. 8. よくある質問(FAQ)
  9. 9. まとめ:レスポンシブデザインは未来への投資

「自社サイトからの問い合わせが伸び悩んでいる」「Web経由の売上が目標に届かない」
もし貴社がこのような課題を抱えているなら、その原因はWebサイトのスマートフォン対応にあるかもしれません。


総務省の調査(※)によれば、個人のインターネット利用機器は「スマートフォン」が7割を超え、PCを大きく上回っています。これはBtoCだけでなくBtoBビジネスでも同様で、顧客は時間や場所を選ばず、手元のスマートフォンで情報収集を行うのが当たり前になりました。


この記事では、現代のWebサイト運営に必須の「レスポンシブデザイン」について、その基本から具体的な作り方、費用相場、そしてビジネスを成功に導くSEO効果まで、Web担当者様が知るべき情報を網羅的に解説します。


※出典:総務省「令和5年通信利用動向調査」

レスポンシブデザインとは、Webサイトを閲覧しているユーザーのデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)の画面サイズに応じて、ページのレイアウトやデザインが自動的に最適化されるデザインのことです。


PC用の大きな画面では3カラムのレイアウト、タブレットでは2カラム、スマートフォンでは1カラムといったように、1つのHTMLソースとCSS(スタイルシート)を使い、デバイスの画面幅を基準に表示を切り替えます。


これにより、かつて主流だったPC用とスマホ用のサイトを別々のURLで管理する「セパレートサイト」方式に比べ、サイト管理の手間やコスト、そしてSEOの観点でも圧倒的に有利になります。

レスポンシブデザインの導入は、単なる制作手法の選択ではなく、ビジネスの成長に直結する経営判断です。


メリット1:【SEO】Googleが推奨する最強のモバイル対応

Googleは検索順位の評価基準として、PCサイトではなくモバイルサイトを主軸とする「モバイルファーストインデックス」を完全に導入しています。レスポンシブデザインは、この方針に最も合致する方法としてGoogleが公式に推奨しており、導入することで以下のようなSEO上の恩恵を受けられます。

  • 評価の集約:URLが統一されるため、検索エンジンの評価やSNSでのシェア(被リンク)が分散しない。
  • クロールの効率化:Googleのクローラーが効率的にサイト情報を収集でき、インデックスされやすくなる。

  • メリット2:【コスト】サイト管理の手間と費用を大幅に削減

    お知らせの更新やページの追加など、サイトの運用は継続的に発生します。レスポンシブデザインなら、修正は1回で完了します。これにより、更新作業の工数と人件費、外注している場合はその費用を大幅に削減し、更新漏れなどのヒューマンエラーも防げます。


    メリット3:【売上】ユーザー体験(UX)向上で機会損失を防ぐ

    スマートフォンでサイトが見にくい、ボタンが押しにくいといったストレスは、ユーザーの即時離脱につながります。これは、せっかく訪れた見込み客を逃す「機会損失」に他なりません。どのデバイスでも快適な操作性を提供することでユーザー体験(UX)が向上し、滞在時間の増加やコンバージョン率の改善が期待できます。


    メリット4:【SNS】あらゆるデバイスからの流入に対応し拡散力を高める

    X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSからの流入は、今や無視できない集客チャネルです。SNSは主にスマートフォンで利用されるため、シェアされたリンク先がレスポンシブ対応であることは、拡散された際の機会損失を防ぎ、プロモーション効果を最大化するために不可欠です。


    メリット5:【将来性】未来の新しいデバイスにも対応しやすい

    レスポンシブデザインは、特定の画面サイズに固定するのではなく、「画面の幅に応じて」表示を調整する柔軟な設計です。そのため、今後登場するかもしれない新しい画面サイズのデバイスにも、最小限の修正で対応できる可能性が高く、技術的な陳腐化を防ぐという点で将来性にも優れています。


    メリット6:【信頼性】ウェブアクセシビリティ向上による企業価値の向上

    レスポンシブデザインは、全ての人が情報にアクセスしやすくなる「ウェブアクセシビリティ」の向上にも大きく貢献します。これは、高齢者や障がいのある方々を含め、誰もがウェブサイトを快適に利用できる環境を目指す考え方です。レスポンシブ対応によって、画面の拡大・縮小が容易になったり、文字サイズを変更してもレイアウトが崩れにくくなったりすることは、アクセシビリティ確保の重要な第一歩です。


    アクセシビリティを向上させることには、以下のようなメリットがあります。


  • 社会的責任(CSR)の遂行:全ての人に情報を提供するという企業の社会的責任を果たすことができます。
  • ブランドイメージの向上:「多様性に配慮している企業」として、ポジティブなブランドイメージが醸成されます。
  • 潜在顧客の拡大:これまでサイトを利用しにくかった層にもアプローチできるようになり、ビジネスチャンスが広がります。

  • 誰も置き去りにしないという姿勢は、企業の社会的評価を高め、長期的な信頼獲得、ひいては企業価値そのものを向上させる重要な要素です。

    実際にレスポンシブサイトを制作する際の基本的な流れをご紹介します。外注する場合でも、この流れを理解しておくと円滑にプロジェクトを進められます。


    STEP1:企画・要件定義

    サイトの目的、ターゲット、必要な機能を明確にします。この段階で、どのデバイスのユーザーを最も重視するかを決めます。


    STEP2:ワイヤーフレーム作成

    ページの設計図を作成します。PC版だけでなく、必ずスマートフォン版のワイヤーフレームも作成し、要素の配置や優先順位を確認します。


    STEP3:デザインカンプ作成

    ワイヤーフレームに基づき、具体的な見た目のデザインを作成します。ここでもPC版とスマホ版の両方を作成し、ブランドイメージや操作性を確認します。


    STEP4:コーディング・実装

    デザインをブラウザで表示できるように、HTML、CSS、JavaScriptなどを使ってコードを記述します。


    STEP5:テスト・公開

    様々な実機(PC、iPhone、Androidなど)やブラウザで表示崩れや動作の不具合がないか徹底的にテストし、問題がなければサーバーにアップロードして公開します。

    費用はサイトの規模や機能によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。


    既存サイトの改修の場合

  • 既存サイトのレスポンシブ化:30万円~100万円程度
  • 小規模なサイト(10ページ程度)で、デザインを流用する場合の目安です。大規模なサイトやシステムの改修が必要な場合は、新規制作と同程度の費用がかかることもあります。

    新規でサイトを制作する場合

  • 新規でWebサイトを制作:50万円~300万円以上
  • 企画からデザイン、コーディングまで一式を依頼する場合の目安です。ページのボリュームや、CMS(WordPressなど)の導入、特殊な機能の実装によって費用は変動します。

    メリットの多いレスポンシブデザインですが、導入前に知っておくべき注意点もあります。


    注意点1:表示速度が低下するリスク

    PC用の高解像度画像などをスマホでも読み込むため、表示が遅くなることがあります。

  • 対策:画像を圧縮・最適化する、WebP(ウェッピー)のような次世代フォーマットを利用する、高速なサーバーを選ぶ、といった対策が有効です。

  • 注意点2:デザインの制約

    1つのソースで管理するため、PCとスマホで全く異なるデザインにすることは困難です。

  • 対策:企画段階から「モバイルファースト(スマートフォンでの見やすさを優先)」で設計し、どのデバイスでも伝わるシンプルなレイアウトを心がけることが重要です。

  • 注意点3:PCとスマホで情報量を大きく変えられない

    原則として同じHTMLを読み込むため、特定の情報をPCでは表示し、スマホでは完全に非表示にするといった対応はSEO上推奨されません。

  • 対策: 全てのデバイスでユーザーが必要とする情報は何かを考え、コンテンツの優先順位を明確にすることが求められます。
  • 自社サイトがレスポンシブデザインに対応しているか、またモバイル端末で快適に利用できる状態かを確認するには、いくつかの方法があります。ここでは、Web担当者様がすぐに実践できる4つの方法を、目的別に分けてご紹介します。


    方法1:【手軽さNo.1】PCブラウザのウィンドウ幅を変えてみる

    最も手軽な確認方法です。PCのブラウザで自社サイトを表示し、ウィンドウの右下隅をマウスで掴んで、ゆっくりと横幅を縮めてみてください。


  • OKな状態: ウィンドウの幅に合わせて、レイアウトが自動的に変化し、最終的にスマートフォンのような縦長の表示になれば、レスポンシ-ブデザインが実装されています。
  • NGな状態: 横スクロールバーが表示されたり、レイアウトが崩れたりする場合は、レスポンシブ対応がされていないか、不完全である可能性があります。

  • 方法2:【サイト全体を監視】Google Search Consoleで確認する

    Google Search Console」は、自社サイトのGoogle検索におけるパフォーマンスを監視・管理できる無料ツールです。一度サイトを登録すれば、サイト全体を通してモバイル対応の問題点を継続的にチェックしてくれます。Web担当者なら必ず導入すべきツールです。


  • 手順1:Google Search Consoleにログインし、対象のサイトを選択します。
  • 手順2:左側のメニューから「エクスペリエンス」 > 「モバイルユーザビリティ」をクリックします。
  • 手順3:「エラー」と「有効」のグラフが表示されます。「エラー」があれば、どのページにどのような問題(例:クリック可能な要素同士が近すぎます)があるか一覧で確認でき、修正後にGoogleへ再審査をリクエストすることも可能です。

  • 方法3:【表示速度もチェック】PageSpeed Insightsで診断する

    レスポンシブデザインは、画像の読み込み方によってモバイルでの表示速度が遅くなることがあります。「PageSpeed Insights」は、ページの表示速度(パフォーマンス)をスコアで評価し、具体的な改善点を提示してくれるツールです。


  • 手順1:PageSpeed Insightsにアクセスします。
  • 手順2:確認したいページのURLを入力し、「分析」をクリックします。
  • 手順3:「モバイル」と「デスクトップ」それぞれのパフォーマンススコアが表示されます。モバイルのスコアが著しく低い場合は、画像の最適化など、表示速度の改善が必要です。

  • 方法4:【詳細な品質監査】Google Lighthouseで分析する

    Google Lighthouse」は、Chromeブラウザに内蔵されている開発者向けのツールで、Webページの品質を多角的に監査できます。より専門的な分析をしたい場合におすすめです。


  • 手順1:Chromeブラウザで確認したいページを開きます。
  • 手順2:ページ上で右クリックし、「検証」を選択してデベロッパーツールを開きます。
  • 手順3:上部のタブから「Lighthouse」を選択します。
  • 手順4:「カテゴリ」で監査したい項目(Performance, SEOなど)を選び、「デバイス」で「モバイル」を選択後、「ページ読み込みを分析」ボタンをクリックします。
  • 手順5:しばらくすると、各項目のスコアと詳細なレポートが表示され、技術的な改善点まで把握できます。
  • Q1:レスポンシブデザインとアダプティブデザインの違いは?

    レスポンシブデザインは、画面幅に応じて流動的にレイアウトが変化するのに対し、アダプティブデザインは「PC用」「タブレット用」「スマホ用」など、あらかじめ決められた数種類のレイアウトをデバイスごとに切り替えて表示する方式です。レスポンシブの方がより柔軟性が高いとされています。


    Q2:自分でレスポンシブ対応にすることはできますか?

    HTMLやCSSの専門知識があれば可能です。しかし、様々なデバイスでの表示を担保するには高度な技術と検証作業が必要なため、ビジネスで利用するサイトの場合は、Web制作のプロに依頼することをお勧めします。


    Q3:すでに公開済みのサイトをレスポンシブ化できますか?

    可能です。ただし、サイトの構造によっては、ゼロから作り直す(リニューアルする)方が、結果的にコストや期間を抑えられるケースも少なくありません。専門業者に一度サイトを診断してもらうと良いでしょう。

    本記事で解説した通り、レスポンシブデザインは、もはや単なる制作手法の一つではありません。SEO効果による集客力の強化、管理コストの削減、そして機会損失の防止による売上向上を実現する、ビジネス成長のための戦略的な「投資」です。


    もし貴社のサイトがまだ未対応であれば、それは日々、見込み客とビジネスチャンスを逃し続けている状態と言えます。


    まずは自社サイトの現状を確認し、Webサイトを通じたビジネスを本気で加速させるために、レスポンシブデザインへのリニューアルを検討してみてはいかがでしょうか。

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